Airbnb(世に言う「民泊」) ホスト日記

Airbnbのホストを始めて4年目に突入。気がついたことを書き留めておきます。ホストを検討されている方やホストをされている方の参考になればと思います。ほとんどグチです。

バルセロナに見る民泊のあり方

バルセロナでは民泊が深刻な社会問題になっているようです。

民泊業者の進出による家賃の高騰で、住人が立ち退きを強いられているようです。あんなにチャーミングな街だったのに、もう観光客しかいないなんて、テーマパークと同じじゃないですか。

街としても住人がいなければ税収も少なってしまうでしょうし、街としての機能を失ってしまうでしょう。もっと早急に民泊業者に対して、規制を設けるべきだったのではないかと思います。

元々は「空いている部屋をお互い有意義に利用する」というコンセプトだったはずなのに、これだけ「金儲け」を中心軸に「業者の参入」を受け入れているAirbnbには不信感が募ります。最初の志に戻ってほしいものです。

今まで街を支えていた住人を追い出してまで、Airbnbがあるべきだとはとても思えません。

www.afpbb.com

toyokeizai.net

jp.techcrunch.com

喫煙者について

先日の台湾からのファミリー。ハウスルールはまるっきりムシの御一行だったのですが、どうしても許せない事が。

チェックインの時に「バルコニーでタバコを吸ってもいいか?」と聞かれました。これを聞くゲストは「ダメ」だと言っても必ず吸います。今まで全員このパターンでした。イギリスからの女子大生っぽいグループの時は夏のカンカン照りのウッドバルコニーに使い捨てライターが放置されていました。これって火事になる案件です。今ならAirbnbに報告してレビューで晒すとこですが、この時はAibnbに報告しただけでした(もちろんノーリアクションです)。他のゲストも吸い殻の入ったビールの空き缶を置いて行きます。吸ったことを隠そうとすることすらありません。

今回の台湾からの息子に「吸ってもいいか?」と聞かれ、首を横に振りながら「No」と言いましたが(どうせ吸うんでしょうけど)と思ってました。

で、チェックアウトの後にバルコニーに出てみると、ウッドデッキにはタバコの灰が点々と染み込んでました。加えてバルコニーの下のサンルーフはタバコの灰が積もってます。タバコを吸って、その灰や吸い殻をそのまま下に落としてたのは明らかです。夜だけしかいなかったので、夜空の下で何も考えてなかったんでしょう。建物に直接タバコの灰を落とす神経が分かりません。火事になってもおかしくない状況です。

このサンルーフは簡単に掃除出来る構造にはなっていません。母屋と離れの間に渡してあり、ここにゴミが捨てられるような前提にはなってないのです。このまま灰を放置していれば屋根にこびり付いて取れなくなるのは決まりです。

他の事はまだ許せても、さすがにこれは酷すぎます。Airbnbには写真と共に報告しました。「禁煙の物件で、禁煙だと伝えたのにも関わらず、建物に灰を落とすのは酷すぎます。Airbnbからも厳重に注意して下さい。」と伝え「どのように対応すれば良いのかお知らせ下さい。」と。回答は「これは酷いです。こちらからも厳重に注意します。屋根の清掃にかかった金額を請求する為に請求書を用意して下さい」との事でした。(ここまでは英語圏の担当者)

ということで、屋根の清掃業者を探し、代金を請求するという作業が発生しています。この作業のポイントは、だからといって必ず補償される訳ではないということです。

こういうルール違反のゲストは厳重に処分してほしいものです。ホストのリスクが大き過ぎます。

 

*清掃代金を請求したところ「タバコを吸ってもいいって言われた」とのコメントと共に請求金額の5分の1だけ支払いの手続きがされた様です。もちろんカスタマーセンターに仲介手続きを依頼しました。全額支払って貰わないと割りが合わないです。 
(ちなみに4人家族だったのですが、この真夏に冬用の掛け布団4枚と毛布10枚、枕7つを勝手に押入れから出して使ってました。エアコン設定は20度に勝手に変えてありました。もちろん「勝手に使用しないで下さい。使用した場合はクリーニング代を追加で請求致します」と記載しています。このクリーニング代も請求したいとこですが、混乱しそうだったので今回はしてません。勘弁してほしいです、本当に。)

レビューについて再び

先週、1週間滞在したスイスからのゲストのレビューをチラッとだけ読みました。凄まじい長文だったので、最初の3文くらいしか読んでいません。部屋の様子を全て書き出している様子でした。滞在中、やはり私の食料のストックを全て食べて去って行きました。食料の事以外に気になることはないゲストでした。私も滞在中は差し入れをしたり、天気や旅行先について調べたりと、できる限りのお手伝いはしました。で、残されたレビューは「4」です。金額の項目だけ「4」だったので、どうやら料金が不満だったようです。

一人旅のゲストに多いパターンです。ここは広い部屋で5人まで収容できます。全てリストに明記しています。(リストの正確さはほぼ「5」です。今回のゲストも「5」を点けていました。)リビングキッチンだけでも8畳あります。部屋は12畳です。5人で泊まれば格安でしょうが、1人で泊まるのであればビジネスホテルと同じくらいの料金です。全てを了承して予約して泊まって他の項目が全て「5」で、料金が「4」で、トータルを「4」とする一人旅のゲストがすごく多いです。何を期待してるのか全く謎です。説明通りの内容なのに料金が納得できないのであれば、予約しなければいいのに。勘弁して欲しいです。

こちらからのレビューは一応、当たり障りのないことを書きました。「食料を全部勝手に食べられました」など、旅行の思い出として残したくありません。向こうは何とも思っていないので書きたい放題でしょうが、私は書きたくありません。

今、泊まっている台湾からの家族もムチャクチャです。到着時間も実際は夜の10時だったのに最初「8時に着く」と連絡してきました。そんな時間に着くフライトはないので、しつこく聞いてみると10時でした。どうして8時とか言ってしまうのか理解できません。家中の電気は点けっ放し。冷房は20度にセットして予備の寝具を全て勝手に出して使用しています。もちろん、ハウスルールとして予約シートや部屋に置いてあるインストラクションのファイルなどに「部屋にいない時には電気を消してください」とか「エアコンの温度設定は変えないでください」とか「予備の寝具は勝手に使わないで下さい。使用した場合は別途でクリーニング代を請求致します。」と明記しています。こういうことをやっちゃう人たちは、インストラクションとか読みやしません。こんなのレビューにも書けません。公開処刑みたいなマネできる訳ないじゃないですか。出来ることは「レビューを書かない」ということぐらいです。

悪意の塊みたいな行動であれば、さすがにレビューに書いて残しますが「ただただ何も考えていないだけ」みたいな呆けた人たちに恨みを買ってまで、レビューを書く気にはなれません。今回のゲストもですが、レビューがまだ付いていません。「レビューがないまま」ということくらいしかホストとして、アクションのしようがないです。

ちゃんとゲストにもランク付けができるシステムにして欲しいです。今のシステムだと最低ラインは保てるかもしれませんが、マナーの向上には結びつかないと思います。

明日、ゲストがチェックアウトしたら、本来の3倍の量のクリーニングが待ってます。この暑さで掛け布団も毛布(1人2枚ずつ!)も枕もフルセットで予備も全てですよ。サイアクです。

3年目のハイシーズン

この5月で3年目を迎えました。
紆余曲折の2年間でしたが、最近はあまり手を入れることもなく、負荷を掛けることもなく、淡々と運営中です。
1年目はヨーロッパからのゲストが中心で、他で聞くアジアからのゲストによるトラブルにも余り悩まされることもなく「どうすればもっと良くなるだろうか?」ばかりを気にしていたような気がします。
2年目の去年はアジアからの直行便が増え、就航記念の格安キャンペーンなどがあり、圧倒的にアジアからのゲストが増え、それに比例して面倒も多くなりました。どうやったらこのトラブルを回避できるのかに悩まされたシーズンでした。
そして3年目は、ヨーロッパからのゲストが再び増え、アジアからのゲストと半々といった感じでしょうか。トラブルもグッと少なくなりました。
周りでアパートの空室でホストをビジネスとしてやっている部屋よりも1.5倍以上の価格設定にしているので、比較的のんびりしています。価格を下げて忙しくなるよりも、部屋のダメージなども考慮すれば、この方が良いという考えに至った訳です。
夏休みシーズン前までの前半は、去年よりも予約数が少し少なかったです。夏休みシーズンの予約も今の所、去年よりも少ないです。この最も大きな原因は、検索システムの改悪だと思います。
前にも書き留めましたが、どうして土地勘のない人への提示として、あれだけ位置感を無視したシステムを採用しているのか全く理解ができません。おまけにこの部屋はマップ上で、実際の位置よりも2ブロックも駅よりも離れて表示されています。近所の物件はそのままの位置で、ここが弾かれて遠くに表示されている理不尽さ。Airbnbには全く期待していないので、この辺りにイライラするのも辞めました。
こんな調子で、面倒なゲストに巻き込まれる事なく、余裕のあるスケジュールでこのシーズンが終わればいいなと思っています。本当はあと2割くらい予約が増えると経済的にはラクになるのですが、他で頑張ります。

再び 検索システムについて

久しぶりにチェックしてみたら検索システムがまた変わったみたいですね。

以前はマップで表示されていましたが、今回は完全に部屋の写真だけ。まったくロケーションが反映されていません。

街の名前を入れると同じ都道府県にある部屋が全て表示されている様子です。何百キロも離れた場所まで。これでゲストの利便性は向上しているんでしょうか??駅からの距離感など全く検討がつかないと思うんですが。写真の印象だけしか比較できないですよね?このシステム...。

私がゲストだったらムリです、コレ。土地勘が全くない場所に行くのになんですか、コレ。下の方にひっそりとある「マップ」をクリックすると地図上に金額だけ表示されるようです。

これって利便性がアップしてるんでしょうか? 特段に見栄えが良くなったとも思えないし。全く分かりません。

 

▼こういうパターンもある様です。全てはairbnbサイドの仕掛け次第ですか。▼

community.withairbnb.com

レビューについて

もうすぐ3年目を迎えます。さすがにレビューも気にならなくなりました。

今まではどのゲストがいくつのスコアを点けてたかをチェックしていたのですが、それも面倒になり止めてしまいました。

同じサービスをしていても低いスコアを点けていく人たちはいます。どうしようもありません。

相手のレビューも、すごく感じの良かったゲスト以外は放置することにしました。今シーズンはまだ1件しかレビューを書いていません。どっちでもいい人たちの為に時間とエネルギーを費やしてレビューを書く義理もないですし。

本当に酷いゲストには次のホストの為にレビューにその旨を書きますが、ちょっとしたダメ出しみたいなことは書くのも憚れるので、結局は当たり障りのないレビューを書いていました。それもどうかと思い始めたので、もうレビューは書かない方向にしました。

先日、キッチンの食材やビール(キッチンはシェアで私のストックです)を思いっきり食べて飲んでいったゲストがいました。今まで何百人とゲストを受け入れてきましたが初めてのことでした。チェックアウトまでに食べたり飲んだりした分を補充していくのかと思っていたら、そのまま。50歳くらいのフランスからのカップルだったのですが、本人たちは全く当たり前に思っているようです。食べていいなんてもちろん一言も言っていません。2〜3千円分相当でしょうか。よっぽど請求しようかと思いましたが忘れることにしました。レビューにも書こうかと思いましたが、止めました。せっかく気分良く旅行した彼らの記憶を台無しにしたくありません。もう2度と会わない人たちでしょうし。本当に色んな人がいます。

*今月に入ってからヨーロッパからのゲストたちが次々と買い置きの食料品を当たり前に思いっきり食べていきます。そしてレビューやスコアには「それはないでしょ」みたいな事をガンガン書いていきます。なんなんでしょう?一体...。こういうゲストには見つけられたくないです、ホント。

シーズンイン

3月の半ばからシーズンインに突入しました。冬の閑散シーズンが終わり、この1ヶ月はほとんど予約が入っていました。今週と来週の平日はまだ空きがありますが、ゴールデンウィーク明けまではほぼ予約が入っています。

ここまで、去年と違うのはヨーロッパからのゲストとアジアからのゲストが半々くらいになっています。1年目は圧倒的にヨーロッパのゲストが多く、去年はアジア圏のゲストが多かったのですが、今年は半々くらいです。アジア圏からのゲストはAirbnbに登録したばかりの人が多いです。本当は避けたいのですが、断るのも気の毒なので受け入れています。が、面倒な事が多いです。

ひとまず春までと思っていたのですが、秋まで予約を受けるようにしました。今シーズンはまだヒドい目にもあっていないので、もう少し頑張ってみようと思います。

去年のパターンだと、ゴールデンウィーク明けからは少しスローになり稼働率が10%ちょっと。7月の下旬から8月の終わりまでが再びハイシーズン、9月は静かになって10月と11月に再びハイシーズン、といった感じでしょうか。2年前の9月は忙しかったんですが、今年はどうでしょう?

今、韓国への旅行が避けられているようなので、その流れで日本の地方都市への旅行者が更に増えるかもしれません。